11.08.09
変わりゆく風景

暦の上では立秋を迎え、これからの挨拶は
「残暑お見舞い」になるんですってよ!
こんなに暑いのに!!!!!

私が東京に住み始めて7年目になりますが、
一度も引っ越しをしたことがありません。
この春、引っ越しをしようと考えていたのですが、
物件をみつけて、キープしたものの、野生の勘でやめたら、
あの大地震がきました。
同じマンションに友人が住んでいて(たまたま知り合いになってからずっと仲良くしてるんです)
すごく心細かったのが、知り合いが近くに住んでいるだけで、ちょっと安心しました。

私の住んでいるところって、東京じゃないみたいなんです。
静かだし、朝は通学の時間にPTAの方が挨拶してくれて、
会話ができるんです。
「おはようございます」という一言だけで、足取りが軽くなるような、
そんな平和なトコロです。

最寄駅の最寄出口は、住宅地に突然現れるような出口で、
階段を上ると、小さなお菓子屋さんがあります。
老舗で、もう何十年も前からずっと、この駅の目の前で
みんなの帰りを迎えてくれているようなケーキ屋さん。
いつからか私もよく通い、お店のマカロンを買っていました。
ここのマカロンは普通よりも大きくて、とても美味しいんです。
ほらこんなに大きい!
マカロンとマッチ棒
実は名物はマロンパイなのですが・・・。
そして、店主のおじさんとおばさんがいつも笑顔で迎えてくれます。
本店から、荷台にケーキの入った大きな銀色のケースをくくりつけて、自転車で運んでくるおじさん。
暑い日も寒い日も、同じように自転車で本店から運んでくるんです。
話好きのおじさんはマカロン一個買っただけでも30分くらい話こんでしまいます。
そしてときどき、おじさんは「これはオマケね」といって、
無花果のパイをくれたりしました。
そんなあたたかいお店が、8月25日で閉店するそうなのです。
ほど近くに本店があり、同じお菓子を扱っていますよ、と言われましたが、
帰宅すると、ほっとするようなオレンジ色の暖かな照明が
「おかえり」って迎えてくれたお店。
同じお菓子が買えるからという理由で、代わりにはなりません。
フランボワーズ
秋にはちょっぴり寂しい風景になりますね。

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